犬のお留守番 何時間までOK? 電気は消す? 犬の気持ちは?  ゲージ、おもちゃが必要な理由も

犬と暮らす

犬のお留守番は10時間まで

犬はもともと群れで暮らしていた動物ですから、ひとりぼっちが苦手です。

トレーニングされた成犬でも、ひとりでお留守番できるのは10時間までと言われています。

犬の気持ちは?

犬がどんな気持ちでお留守番をしていたかは、飼い主が帰宅したときの犬の反応でわかります

 甘えてくる

甘え方がいつもと同じなら、愛犬は穏やかな気持ちで飼い主の帰りを待っていたと考えられます。

 とても興奮した様子で吠えてくる

普段より興奮した様子で吠えていたら、犬が強いストレスを感じている証拠です。このばあい、「分離不安症」やその前段階の可能性があるので注意が必要です。

ほかにも、以下のような行動が見られる場合は「分離不安症」が疑われます。早めに専門家に相談しましょう。

  • 同じ場所を歩き回る
  • 飼い主にくっついて離れようとしない
  • 粗相をした形跡がある
  • 家に入る前から吠えているのが聞こえた
  • お留守番中にものを破壊している
  • 瞳孔が開いている
  • 前足など同じ場所を舐めたり噛み続けていた

 よそよそしい態度

飼い主が視線を合わせようとすると目をそらしたり、飼い主を避けるなど、よそよそしい態度のときは、お留守番中に何か悪さをしていたことが考えられます。(ものを破壊する、わざと粗相をするなど)もしこのような行動が続く場合は、分離不安症かも知れませんので注意しましょう。

また、お留守番中に愛犬がしたこと(破壊、粗相など)を叱るのはぜったいに禁止です。犬は、後から怒られても、何に対して怒られているのかが理解できません。犬がどんなに酷いイタズラをしていたとしても、いつもと同じように接しましょう。

電気は消す?

電気を消してお留守番させても、問題はありません。犬はもともと夜行性の動物ですから、暗闇でも目が見えています。部屋の中が真っ暗な状態でも、物にぶつかってしまう心配がありません。

子犬のお留守番はいつから?

子犬をお留守番させるなら、生後3ヶ月頃からトレーニングを開始しましょう。最初は1時間くらいから慣れさせ、徐々に時間を伸ばしていきます。

生後5ヶ月未満の子犬は排泄の回数が多いですし、体調も不安定なので最大でも3〜5時間程度のお留守番にしましょう。

子犬をお留守番させるなら、窓から離れた快適な場所にゲージを設置し、ゲージの中でお留守番させましょう。

お留守番を成功させるポイント

  1. 長めの散歩に行っておこう
  2. おもちゃやおやつを用意しよう
  3. いつも通りの様子で出掛けよう
  4. 室温を管理しよう
  5. トイレシーツを替えておこう
  6. 犬をゲージに入れておこう
  7. ゲージは窓から離れた快適な場所に設置しよう
  8. 部屋の窓は閉めてから出かけよう
  9. 自動給餌器で食事を与えよう
  10. ペットカメラで犬の様子を確認しよう

1.長めの散歩に行っておこう

犬を長時間お留守番させるなら、出かける直前にいつもより長めの散歩に連れて行きましょう。

すると犬は歩き疲れて眠くなるので、お留守番中は寝て過ごすことになります。犬が起きる頃には飼い主が帰宅するので、犬は不安やストレスを感じることがありません。こうなれば、犬にとってイージーモードのお留守番となります。

2.おもちゃやおやつを用意しよう

犬のおもちゃやおやつのメリットはたくさんありますが、とくに犬がひとりでお留守番するときに与えることで、犬の不安やストレスを軽減する効果があります。

たとえば、出かける直前に犬におもちゃやおやつを渡しておけば、犬が夢中になっている隙に気づかれる事なく出かけられるので、お互いにストレスを感じなくてすみます。

また、お留守番中はおもちゃで遊んだりおやつを噛んだりすることにより犬のメンタルが安定するので、犬のストレスによるイタズラやムダ吠えを減らすこともできます。

おもちゃで遊ばせたりおやつを噛ませることは犬の運動不足を解消する効果もあるので、犬が疲れて寝てしまえばイージーモードのお留守番となる可能性もあります。

ちなみに、い主がいるときはお留守番用のおもちゃやおやつを与えないでおきましょう。犬をひとりでお留守番させるときだけ与え、飽きさせないようにすることも大切です。

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3.いつも通りの様子で出掛けよう

「今日は長い時間お留守番させちゃうから、犬がかわいそう」

そんなふうに思ったとしても、それを態度や表情に出して犬に気づかれてはいけません。

飼い主がいつもと違う様子で出かけてしまうと、犬は飼い主が帰宅するまで不安な気持ちで過ごすことになってしまいます。

出かけるときは普段通りの態度で犬と接し、普段通りの様子で出かけましょう。

帰宅した後も、すぐに撫でたり抱っこしたりせず、犬が吠えるのをやめて落ち着いてから普段通り接するようにしましょう。

お留守番を特別なことと思わせないことが大切です。

4.室温を管理しよう

夏場にお留守番させる場合は、犬が熱中症にならないように対策が必要です。

犬のいる部屋は常に快適な温度と湿度を保てるよう、クーラーを付けっぱなしにします。また犬のゲージを置く場所は、クーラーの直風や直射日光の当たらない、窓から離れた場所にし、犬をゲージに入れてから出かけましょう。

クーラーを付けていても、ゲージやクレートの中は湿気や熱がこもりやすいので、扇風機やサーキュレーターを使い、部屋の空気を循環させると良いでしょう。

清潔なお水をたっぷりと用意してあげることで、万が一エアコンが故障しても犬の生存確率を上げられます。

冬場のお留守番では、暖房器具による犬の熱中症に注意しましょう。もし部屋の全体やゲージの全体を暖めてしまうと、犬の逃げ場がなくなり熱中症になる恐れがあります。

犬の熱中症を防ぐためには、湯たんぽ小型のヒーターなどスポット的な暖房器具を与え、犬が自分で体温調節できるようにしましょう。

犬が暖房器具の電源コードを噛んでしまうと危険なので、必ずコードの全体にカバーの付いたものを使用しましょう。とくに子犬の場合は、必ずと言っていいほど電源コードや本体を噛むので、コードカバーが金属製のものや、本体が硬くて噛まれにくい素材のものを選んであげましょう。

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5.トイレシーツを替えておこう

出かける直前にトイレ掃除・シーツの交換をしましょう。犬はとてもキレイ好きなので、トイレが汚れているとストレスを感じてしまいます。

長時間のお留守番をさせる場合は、高性能なシーツを使ったり、大きめのトイレを設置することで、トイレを長時間でも清潔に保ちます。

6.犬をゲージに入れておこう

犬を部屋にフリーにして出かけるのは危険なので止めましょう。普段はイタズラしない犬でも、ひとりだと隠れてイタズラをする可能性があります。

また、お留守番中は犬が誤飲をしてノドに詰まらせたり、大怪我をして危険な状態になっても助けてあげることが出来ません。犬の安全のためにも、ゲージの中でお留守番させましょう。

また、犬には縄張りを守る本能があるため、フリーでお留守番させてしまうと犬は常に部屋全体(または自宅全体)を警戒・パトロールすることになってしまい、気が休まりません。

また、パトロール中に窓の外から音が聞こえたり窓の外に動くものを見つければ、犬は侵入者に警戒するので恐怖を感じて吠えます。

飼い主不在のときに犬が吠えてしまう場合、誰も犬を止められないので、犬は飼い主が帰宅するまで吠え続けてしまいます。

ご近所迷惑にならないため、犬が安心して過ごすためにも、犬をゲージに入れてから出かけるようにしましょう。

ゲージの素材は金属製で、屋根付きのものが脱走しにくいのでオススメです。とくに子犬の場合は必ずと言っていいほどゲージを噛むので、木製のゲージだとボロボロにされてしまいます。

また子犬でも成犬でも、ゲージの中にクレートを置く場合はクレートを踏み台にして脱走しやすいので、必ず屋根付きのゲージにする必要があります。

7.ゲージは窓から離れた快適な場所に設置しよう

ゲージは窓から離れた快適な場所に設置し、ゲージの中でお留守番をさせましょう。

もし窓のそばにゲージを置いてしまうと、犬は窓の外から聞こえるいろんな音窓から見えるさまざまなものに対して一日中警戒することとなり、気が休まりません。

犬のムダ吠えを防ぐためにも、ゲージは窓から離れた場所に設置しましょう。

ほかにも、クーラーの直風や直射日光が当たらないことも重要です。

8.部屋の窓は閉めてから出かけよう

普段はあまり吠えない犬でも、ひとりでお留守番していると孤独による不安退屈によるストレスが原因で、吠えている可能性があります。

犬がひとりで吠えている場合は、犬を誰も止められませんから、近所迷惑にならないためにも部屋の窓を閉めてから出かけるようにしましょう。

9.自動給餌器で食事を与えよう

犬の食事の時間までに帰宅できない場合は、自動給餌器の導入を検討しましょう。

空腹の状態でお留守番するよりは、お腹が満たされた状態で飼い主さんの帰りを待つほうが、犬のストレスも減らせるはずです。

自動給餌器にペットカメラ機能がついたモデルなら、愛犬がご飯を食べている姿はもちろん、お留守番中の様子をいつでも外出先からスマホで確認することができます。

10.ペットカメラで犬の様子を確認しよう

犬がひとりでお留守番中、どんな様子で過ごしているのか気になりませんか?

普段はいい子にしている犬でも、飼い主のいないところでは隠れてイタズラをしている可能性があります。

また普段はあまり吠えない子でも、ひとりでお留守番中は孤独による不安退屈によるストレスが原因でムダ吠えしている可能性があります。

近所に人に通報されて初めて、犬が吠えている事実を知る飼い主さんは多いです。愛犬がひとりのときに吠えていないか、念のためペットカメラを設置して確認してみましょう。

天井など高い位置に取り付け可能なタイプなら、愛犬が部屋のどこにいても見つけることができます。

ペットホテルか、ペットシッターか。

犬だけで2泊以上のお留守番をさせるのは、危険なのでやめましょう。もし何かトラブルが起こっても、犬だけではどうにもできません。

しかしペットホテルに預けていれば安心、というわけでもありません。ペットホテルは、預けられたほかの犬が一日中鳴いていて眠れなくなるなど、犬にとってストレスフルな環境である可能性もあります。

また、ペットホテルの環境には問題がなかったとしても、犬の性格によってはペットホテルに預けることでストレスを感じ、体調を崩す恐れもあります。

犬の性格にもよりますが、ペットホテルではなく自宅に来てくれるペットシッターのほうが、犬にとって快適に過ごせるかも知れませんね。

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